熊本では昔からメジャーな液体「赤酒」!

子供のころは、お正月にお屠蘇として、チビチビと舐めることができる、甘ったるい大人の味でした。

いっぱい飲みたくて、3枚ほどあるお皿の中で、一番大きなお皿で飲みたがりました。

普通、お屠蘇は日本酒、もしくは本みりんに「お屠蘇の素」的ないろんな体にいいものが入っている粉を入れて作ります。

この「お屠蘇の素」の粉は、いろんなところから出てますが、基本的な内容は変わりません。

年末になると、お酒にセットで一袋ついてきたりします。

粉だけをにおってみると、ハッカとか漢方薬とかが混ざったような、それでいて甘ったるい感じのする香りです。

いきなり吸うと、むせかえりますので注意です。でもクセになる香りです。

 

まあ、それはそうとして、「赤酒」の話です。

「赤酒」とは古くから熊本地方に伝わるお酒で「灰持酒(あくもちさけ)」と呼ばれるお酒の種類の代表的なものです。

「灰持酒」とは、火入れをして殺菌する「火持ち」で製造する普通の日本酒(清酒)にたいして、木灰を加えて保存性を高める「灰持」という手法で製造するお酒です。

日本古来の「灰持」で製造され、灰によりアルカリ性になったお酒は茶褐色になります。この色が「赤酒」の由来でもあります。

 

さて、この「赤酒」が、熊本では庶民の味として親しまれており、江戸時代には「お国酒」として保護されました。

赤酒以外の酒を造ることを禁じ、外からのお酒も入ってくるのを禁じていました。

清酒よりも、この「灰持酒」の方が熊本の温暖な気候にあっていたことも理由の一つかもしれません。

そんなこんなでしたが、明治からはやはり普通の清酒人気に押されて、赤酒は一時期衰退していたようです。

が、戦後は再び熊本の酒として認知され、御神酒やお屠蘇して、また料理酒としての地位も築いていき、今に至るそうです。

 

「本みりん」と同じように、料理酒として使用される「赤酒」。

とくに「プロ」の料理人に好まれているそうです。

その違いは、完成した料理の仕上がりのテリ、ツヤがよく、冷めてもテリが落ちにくいという特徴をもっていることです。

また上品な甘さがあり、コクがでて、煮あがりも色鮮やかにもなります。

そんなこんなで、料理酒として人気のある「赤酒」。

アルコール度数は11.5~12.5。雑酒あつかいですね。

熊本のソウルアルコールともいえる「赤酒」。一度、料理酒としてお試しください!

 

あ、もちろんお酒なので、そのまま晩酌も可です!

でも、極甘のお酒なので、日本酒等で割るのがおすすめです!

こちらもお試しください!

 

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年末、お屠蘇の需要があるので、多めに仕入れた「赤酒」・・・

でもあまりの人気に品切れしてしまい、あわてて追加発注・・・

・・・年を明けて到着したことは内緒です・・・

年明けてから、お屠蘇買う人はいないですよね・・・

 

あと、今朝、阿蘇の方の空、キレイでした。